Thunderbirdを手動アップデートしたら、バージョン139.0となり、アドオンのQuicktextが使えなくなったため対処したときのメモ。
Quicktextのレビューページに対処方法の記載あり
Quicktextのレビューページにて、2025年6月3日と4日に iteconさんと、Steveさんという方が応急の対処方法を書き込んでくださっていた。
以下対処の手順
QuickTextのダウンロード
Quicktextの「Quicktext Version History」のページから「Version 5.21」をダウンロード。
拡張子をzipに変更
拡張子を「xpi」から「zip」に変更。
zipフォルダを解凍
manifest.jsonファイルを開く
解凍した「quicktext-5.21-tb」フォルダを開き、その中にある「manifest.json」フォルダをテキストエディタで開く。
manifest.jsonファイルを修正
「manifest.json」ファイルの7行目の、「strict_max_version」の値の「138.*」を「139.*」に修正して上書き保存。
9個のファイルを1つのzipフォルダにする
「quicktext-5.21-tb」フォルダの中の9個のファイル(修正したmanifest.jsonファイルを含む)を1つのzipフォルダにする。
注意点としては、親フォルダの「quicktext-5.21-tb」をzipフォルダに圧縮するのではなく、「quicktext-5.21-tb」の中身の9個のファイルを選択してzipフォルダにするという点。
親フォルダである、「quicktext-5.21-tb」を圧縮したzipフォルダではThunderbirdで読み込む際に「このアドオンは壊れています」といった表示が出てインストールできない。
Windows10の右クリックメニューの「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」のやり方で以下のようなフォルダ名となった。
zipフォルダ名をリネーム
zipフォルダ名が「_locales.zip」となっているので、「quicktext-5.21-tb.zip」にリネーム。
※Windows10の右クリックでのzipフォルダ作成ではなく、フリーソフトの「7-Zip」を使えば、最初から「quicktext-5.21-tb.zip」名で圧縮することもできるようだ。
拡張子をzipからxpiへ変更
拡張子を「zip」から「xpi」に変更する。
Thunderbirdにインストール
Thunderbirdのアドオンマネージャーの歯車のアイコンをクリックして表示されるメニューから「ファイルからアドオンをインストール…(I)」を選択し、さきほど作成した「quicktext-5.21-tb.xpi」フォルダを読み込む。
結果、Thunderbirdのバージョン139.0でもQuicktextが使えるようになった。
ご注意
このやり方は、Quicktextのレビューページの書き込みを参考にして私が個人的に行った対処法です。
この応急対処法は「manifest.json」の内容を書き換えることにより、「Thunderbirdの新しいバージョン」で、動作未確認のアドオンを「互換性があるかのように」認識させたものかと思います。
開発元での動作確認がなされている訳ではありません。
アドオンの開発者様が、新しいバージョンのThunderbirdで動作確認を行い、対応バージョンをリリースしてくださるまで待つのがよろしいかと思います。
参考とさせいただいたサイト様
【あぱーブログ様】 Thunderbird アドオン開発はじめの一歩【2023年版】
【アンドエンジニア様】 JSONファイルとは?基本構造からファイルの作り方、読み書き方法まで解説
コメント
私もいきなりQuickTextが使えなくなって困っていたところ、こちらのサイトの情報を得て使用できるようになりました!
仕事で当たり前のように使っていたアドオンなので、使えないとめちゃくちゃ不便で。。。感謝です。
KATSUさん、コメントをありがとうございます。
私もQuicktextのレビューページでの書き込みどおりやってみただけですので、これを記事にして良いものやらと判断に迷ったところです。
Thunderbirdの設定に「Thunderbirdの更新動作」という項目があるので、それをデフォルトの「更新を自動的にインストールする (推奨: セキュリティ向上)(A)」から、「更新を確認するが、インストールするかどうかを選択する(C)」にしておくのも、もしかしたら若干の対策のひとつになるかもしれませんね。
ただ、自分で手動更新したときの動作については、私も未確認です。