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Thunderbird139でQuicktextが使えない

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Thunderbirdを手動アップデートしたら、バージョン139.0となり、アドオンのQuicktextが使えなくなったため対処したときのメモ。

2025年6月9日追記

コメントにて 通りすがり さんから、

  • quicktextのVer5.xxは、Thunderbird139に対応予定は無いこと。
  • quicktextのVer6をインストールすれば139に対応していること。
  • Ver6は作者のページからダウンロードできること。

をご教示いただきました。

私もVer6のプレリリース版が2日前にリリースされているのは気づいていましたが、Github の issues のトピックの詳細まで、よく読んでいませんでした。

トピックのやり取りによると、Quicktext の開発者の John Bieling さんは、昨日、「マニフェスト・エントリーは安全策です。自分で変更すべきではありません」と書かれています。

以下、開発者様のページから引用

The manifest entry is a safe guard. You should not change it on your own.

つまり、6月5日に私が行った「manifest.json を書き換える」という方法は、非推奨ということです。

2025年6月9日現在、開発者様のページにて「Quicktext  Version 6.3.5 」がプレリリース版としてダウンロードできるようになっています。(実際、私もインストールして試しています)

ただし、  「 Version 6」は「Version 5」とは仕様が変わっていることろもあるため注意が必要です。(現在、自動アップデート版としてではなく、プレリリース版となっているのも、その辺りに理由がありそうです。)

詳細につきましては開発者様のページに記載がありますので、ご自身でよくご確認いただき、ご自身の責任において、ご判断いただければと思います。

ー2025年6月9日追記ここまでー

 

Quicktextのレビューページに対処方法の記載あり

Quicktextのレビューページにて、2025年6月3日と4日に iteconさんと、Steveさんという方が応急の対処方法を書き込んでくださっていた。

Quicktextのレビュー

以下対処の手順

QuickTextのダウンロード

Quicktextの「Quicktext Version History」のページから「Version 5.21」をダウンロード。

QuicktextのVersion 5.21のxpiファイルをダウンロード

拡張子をzipに変更

拡張子を「xpi」から「zip」に変更。

拡張子を「xpi」から「zip」に変更

zipフォルダを解凍

zipファイルを解凍

manifest.jsonファイルを開く

解凍した「quicktext-5.21-tb」フォルダを開き、その中にある「manifest.json」フォルダをテキストエディタで開く。

「quicktext-5.21-tb」フォルダを開いたところ

manifest.jsonファイルを修正

「manifest.json」ファイルの7行目の、「strict_max_version」の値の「138.*」を「139.*」に修正して上書き保存。

7行目の「strict_max_version」の値を「138.*」から「139.*」に修正

9個のファイルを1つのzipフォルダにする

「quicktext-5.21-tb」フォルダの中の9個のファイル(修正したmanifest.jsonファイルを含む)を1つのzipフォルダにする。

注意点としては、親フォルダの「quicktext-5.21-tb」をzipフォルダに圧縮するのではなく、「quicktext-5.21-tb」の中身の9個のファイルを選択してzipフォルダにするという点。

親フォルダである、「quicktext-5.21-tb」を圧縮したzipフォルダではThunderbirdで読み込む際に「このアドオンは壊れています」といった表示が出てインストールできない。

9個のファイルを選択してzipファイルを作成する

Windows10の右クリックメニューの「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」のやり方で以下のようなフォルダ名となった。

9個のファイルが1つのzipフォルダとなる

zipフォルダ名をリネーム

zipフォルダ名が「_locales.zip」となっているので、「quicktext-5.21-tb.zip」にリネーム。

※Windows10の右クリックでのzipフォルダ作成ではなく、フリーソフトの「7-Zip」を使えば、最初から「quicktext-5.21-tb.zip」名で圧縮することもできるようだ。

フォルダ名を「quicktext-5.21-tb.zip」にリネーム

拡張子をzipからxpiへ変更

拡張子を「zip」から「xpi」に変更する。

拡張子を「zip」から「xpi」に変更する

Thunderbirdにインストール

Thunderbirdのアドオンマネージャーの歯車のアイコンをクリックして表示されるメニューから「ファイルからアドオンをインストール…(I)」を選択し、さきほど作成した「quicktext-5.21-tb.xpi」フォルダを読み込む。

Thunderbirdのアドオンマネージャーで「quicktext-5.21-tb.xpi」フォルダを読み込んでインストールする

結果、Thunderbirdのバージョン139.0でもQuicktextが使えるようになった。

ご注意

このやり方は、Quicktextのレビューページの書き込みを参考にして私が個人的に行った対処法です。

この応急対処法は「manifest.json」の内容を書き換えることにより、「Thunderbirdの新しいバージョン」で、動作未確認のアドオンを「互換性があるかのように」Thunderbirdに認識させるものかと思います。

開発元での動作確認がなされている訳ではありませんので、非公式な対処法です。

アドオンの開発者様が、新しいバージョンのThunderbirdで動作確認を行い、対応バージョンをリリースしてくださるまで待つのがよろしいかと思います。

当ブログに掲載している情報については誤りが無いように注意を払っていますが、個人的に調べたものや個人の感想であり、その内容の正確性を保証するものではありません。

当ブログのご利用により貴方様が、いかなる損害、または、トラブルを被った場合も当ブログは一切の責任を負いかねます。

当ブログの情報は貴方様ご自身の責任の下、慎重にご判断のうえ、ご利用下さい。

 

参考とさせいただいたサイト様

【あぱーブログ様】 Thunderbird アドオン開発はじめの一歩【2023年版】

【アンドエンジニア様】 JSONファイルとは?基本構造からファイルの作り方、読み書き方法まで解説

 

コメント

  1. 通りすがり より:

    quicktextのVer5.xxは、139に対応予定は無いとの事です。
    quicktextのVer6をインストールすれば139に対応してますよ。
    作者のホームページでダウンロードできます。

    • リフィトリー より:

      通りすがさん、コメントをありがとうございます。
      QuicktextのVersion 6についてもご案内くださり、こちらについてもありがとうございます。

      私はGithubの「Version 6.3.5」については、プレリリース版という認識でいたため、インストールせずにおりましたが、いま、試しにインストールしてみました。

      とりあえず、このまま使ってみようと思います。

      追記:
      GithubのJohn Bielingさんと質問者さんのやり取りを読みました。
      当ブログの記事にも、そのやり取りの主旨を追記しておこうと思います。
      通りすがさん、ご教示いただき、ありがとうございました。

  2. KATSU より:

    私もいきなりQuickTextが使えなくなって困っていたところ、こちらのサイトの情報を得て使用できるようになりました!
    仕事で当たり前のように使っていたアドオンなので、使えないとめちゃくちゃ不便で。。。感謝です。

    • リフィトリー より:

      KATSUさん、コメントをありがとうございます。
      私もQuicktextのレビューページでの書き込みどおりやってみただけですので、これを記事にして良いものやらと判断に迷ったところです。
      Thunderbirdの設定に「Thunderbirdの更新動作」という項目があるので、それをデフォルトの「更新を自動的にインストールする (推奨: セキュリティ向上)(A)」から、「更新を確認するが、インストールするかどうかを選択する(C)」にしておくのも、もしかしたら若干の対策のひとつになるかもしれませんね。
      ただ、自分で手動更新したときの動作については、私も未確認です。

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