Windows10のサポートが修了となるため、Consumer Extended Security Updates(個人向け拡張セキュリティ更新プログラム)に登録したときのメモ。
個人向けESUプログラムについて
ESUプログラム登録の前提条件
以下、Microsoftの公式サイトからの引用。
- デバイスは、Windows 10、バージョン 22H2 Home、Professional、Pro Education、または Workstations エディションを実行している必要があります。
- デバイスには最新の Windows Update がインストールされている必要があります。
- デバイスへのサインインに使用される Microsoft アカウントは、管理者アカウントである必要があります。
- Microsoft アカウントは子供用のアカウントであってはなりません。
ESUプログラム登録の価格について
以下、Microsoft公式サイトより引用
次の 3 つの方法のいずれかで ESU に登録できます。
- PC 設定を同期している場合は、追加費用なし。
- 1,000 Microsoft Rewards ポイントと交換する。
- 1 回限りの購入で、$30 USD または現地通貨の相当額に適用税金を加えた金額となる。
登録に利用するMicrosoftアカウントについて
Windows10のESUプログラムの登録に利用するMicrosoftアカウントは、自分のMicrosoftアカウントなら何でも良いのだが、そのPCでMicrosoft製品(office製品等)を使っている場合は、使っているMicrosoft製品やサービスに紐づいているMicrosoftアカウントを使った方が無難。
また、Microsoftアカウントに登録してあるメールアドレスがスマホで受信可能なメールアドレスである方が後で困らない。サインイン時や、登録事項変更の際に、OTP(ワンタイムパスワード)が受け取れるような体制にしておく方が無難。
できれば、メールアドレスはサブのメールアドレスも登録し、携帯電話番号も登録しておくと、OTPが受け取れない、といった事態を回避できる。
また、「家族B」が使っているPCをESUプログラムに登録する場合、「家族B」のMicrosoftアカウントを使ってESUプログラムに登録する方が無難。(らしい)
Copilot先生の話では、一つのMicrosoftアカウントで10台登録可能ということらしいが、Microsoftアカウント自体がパーソナライズされる傾向があるため、PCの壁紙等への影響もあるかもしれない、ということらしい。(この辺りは、確かめた訳ではないため、推測を含んでいる模様)
ちなみに、私のMicrosoftアカウントで、1台目のPCのESUプログラム登録を行った後、2台目のPCを私のMicrosoftアカウントでESUプログラム登録するのはとても簡単だった。これは、ESUプログラム登録がデバイスではなく、Microsoftアカウントに紐づいているという事だと思われる。
Microsoft Rewordsポイントを貯める
パソコンで貯める
ブラウザで「Bing」のキーワードで検索。
検索結果の 検索-Microsoft Bing を選択。
Bingの「ログイン」をクリック。
Microsoftアカウントでサインイン。
Rewardsポイントのアイコンをクリック。
Rewardsポイントのサイドバーが表示される。
サイドバーには、ボーナスポイントのようなものもある。
1日に獲得できる検索ポイントの上限が決まっているため、その日はそれ以上のポイントは獲得できない。ポイントが貯まり、レベルが上がっていくと、ポイントが獲得しやすくなるが、レベル1だとスローペース。
スマホは、別扱いなので、PCとスマホの両方ならポイントは稼ぎやすい。
「ダッシュボードを表示」をクリックすると、Rewardsポイントのダッシュボードが表示される。
スマホで貯める
スマホにBingアプリをインストール。
人型のアイコンをクリック。
「タップしてサインイン」をタップ。
Microsoftアカウントでサインイン。
「Rewards」をタップ。
Rewardsポイントのページが表示される。
スマホでもボーナスポイントのようなものもある。
あとは、適当なキーワードで検索すればOK。
こちらもPCと同様に1日あたりのポイント獲得の上限がある。
ただし、このBingアプリ、モバイル通信量が多めなため、Wi-Fi環境での利用が無難。(ギガ容量たっぷりの場合は何でもOK?)
Rewardsポイントなんて使わなくても、ESUプログラムの登録はできる、という見識の場合は、この作業は不要となる。
PCにMicrosoftアカウントを追加
使っているローカルアカウントへの影響を最小限にするため、ESUプログラム登録用として別途Microsoftアカウントのアカウントを作成することにした。
参考:アカウントの種類の確認方法
自分が使っているアカウントの種類がわからない、または、確認したい、という場合は、設定アプリを開いてみるとわかります。
ローカルアカウントの場合
ローカルアカウントと記載されています。
Microsoftアカウントの場合
さらに「アカウント」をクリックすると・・
Microsoftアカウントの場合は、アカウントの種類ではなく、メールアドレスが記載されています。
PCに新たにMicrosoftアカウントのアカウントを追加
設定アプリで、「アカウント」を選択。
「家族とその他のユーザー」を選択。
「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリック。
Microsoftアカウントのメールアドレスを入力。
「準備が整いました」と表示されたら、「完了」ボタンをクリック。
「アカウントの種類の変更」をクリック。
「管理者」を選択。(管理者でないとESUプログラム登録はできない)
「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じる。
メールアドスの下に「管理者」と記載されていればOK。
Microsoftアカウントのパスワードは、難解で意味不明なパスワードに設定しておき、PCにサインインする際は、パスワードとは別のPINコードを設定して運用すると、使い勝手が良いかもしれない。
一旦PCのアカウントからサインアウトする、もしくは、シャットダウンするなどして起動すると、画面左下に、PCアカウントの選択メニューが表示されるようになる。
サインアウトや、アカウントの切り替えは、スタートメニューから行うこともできる。
両方のアカウントに同時にサインインして作業した場合、アプリや、利用しているクラウドサービス等によっては、整合性が取れなくなる場合もあるため、片方をサインアウトしてから、もう片方にサインインする方が無難。
ESUプログラム登録(失敗談)
実は、最初の登録は失敗してしまった。(Rewardsポイントと交換できなかった)
PCのMicrosoftアカウントでサインインする。
「設定アプリ」→「更新とセキュリティ」と辿ると「Windows Update」の画面となる。
ESUプログラム登録の表示 が出てくるまでは、Windows Update「更新プログラムのチェック」ボタンで更新を行い、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」のスイッチをオンにしておく。
Windows Update の画面に「拡張セキュリティ更新プログラムに登録して、デバイスのセキュリティを維持しましょう」と表示され、のそすぐ下に「今すぐ登録」のリンクが表示された。
待ってました、と、ばかりに「今すぐ登録」をクリック。
「拡張セキュリティ更新プログラムを有効にする」のダイアログで「拡張セキュリティ更新プログラムに登録して保護を維持しましょう」と書かれている。
「次へ」をクリック。
「追加料金なしで拡張セキュリティ更新プログラムに登録できます」と表示されていたため、「登録」のボタンをクリックしてしまった。
※Rewardsポイントを利用する場合には、この画面で「戻る」をクリックするか、右上の×ボタンでウインドウを閉じなくてはいけなかったらしい。
後でこの画面をよく見てみると、「すでにWindows設定をバックアップしているため、追加料金なしで拡張セキュリティ更新プログラムに登録できます」と、ちゃんと書いてある。
とは言え、ESUプログラム登録自体は出来たようなので、「完了」ボタンで閉じるしかない。
後でよく見てみると、この画面だけ、「拡張セキュリティ更新プログラム」ではなく「延長セキュリティ更新プログラム」となっているのが実におかしい。
最初から「延長」の方がわかりやすいような・・。
その後、Windows Update の画面右上に「お使いのPCは、拡張セキュリティ更新プログラムを取得するために登録されています」という表示がされるようになった。
かくして、ESUプログラムの登録はできたものの、Rewardsポイントとの交換でのESUプログラム登録は失敗した。
Rewardsポイントを利用してESUプログラム登録
私のMicrosoftアカウントでのESUプログラム登録は、Rewardsポイントの利用を予定していたのに失敗してしまったので、家族のMicrosoftアカウントで再挑戦してみた。
そもそも、MicrosoftアカウントのPCアカウントを作成した時点で、「Windowsバックアップ」は有効になっている模様。
Windows10のサポート終了間近のため、新たにMicrosoftアカウントのアカウントをPCに作成することで、デフォルトで有効になったのかも。(あくまで推測)
なので、Windows Update のところに「今すぐ登録」のリンクが表示されても、すぐにクリックせずに、「設定アプリ」→「アカウント」→「Windowsバックアップ」と辿り
-
- アプリを記憶
- 自分の設定を保存する
の2つのスイッチをオフにした。
そして、これは記憶があいまいになっているが、OneDriveアプリの自動起動もオフにしたのかもしれない。(もしかしたら、これは関係ないかも)
OneDriveアプリの自動起動を止めるには、「設定アプリ」→「アプリ」→「スタートアップ」と辿り、スタートアップのアプリ一覧から「Microsoft OneDrive」を探してスイッチをオフにする。
その後、Windows Update の画面に戻り、「今すぐ登録」をクリックすると、「希望の登録方法を選びましょう」という画面が出てきた。
デフォルトでは「PC設定をバックアップしましょう」になっているので、「Microsoft Rewardsポイントの引き換え」に変更。
「拡張セキュリティ更新プログラム1000ポイント」の下に登録するMicrosoftアカウントのメールアドレスが表示されているのを確認して、「引き換える」のボタンをクリック。
「2026年10月13日まで、延長セキュリティ更新プログラムに登録されています」という画面になった。
今度はRewardsポイントで登録できたようだ。
OneDriveアプリが意図せず起動してしまう問題
Windows10のPCにMicrosoftアカウントのPCアカウントを作成したら、OneDriveアプリが意図せずに動作しクラウドと同期してしまう問題が発生した。
OneDriveアプリを今まで利用してきた訳ではないため、詳しい訳ではない。
ただ、どうやって対処したのかだけメモ。
- OneDriveアプリの設定画面で、「このPCからリンクを解除する」を選択して実行した。※ただし、この操作は、OneDriveクラウドとの同期がどの程度進んでいるかによって、注意が必要。OneDriveフォルダ以下にある雲のマークのステータスになっているフォルダやファイルは、この操作を行うと、OneDriveクラウドにのみ存在することになってしまうため、必要なフォルダやファイルは事前にローカルにもダウンロードしておく必要がある。今回は、同期があまり進んでいなかったため、ほぼ影響はなかった。
- 「設定アプリ」→「アプリ」→「スタートアップ」と辿り、OneDriveアプリのスタートアップ設定をオフにした。
- 「設定アプリ」→「アカウント」→「Windowsバックアップ」と辿り、「アプリを記憶」と「自分の設定を保存する」の2つのスイッチをオフにした。
メインで使用しているPCは、上記以外の上級者向けの設定でOneDriveを無効化してしまった。その経緯は次のとおり。
OneDriveアプリをアンインストールしてみた、が・・・
ローカルアカウントでもOneDriveアプリが意図せず起動してきたため、OneDriveアプリ(Microsoft OneDrive)をアンインストールしてみた。
ところが、ローカルアカウント側でアンインストールしたためか、Microsoftアカウント側のアプリ一覧には消えずに残ってしまった。
Microsoftアカウント側のPCアカウントでアプリ一覧からOneDriveアプリをアンインストールをしようとしても、「〇〇が見つかりません」といった表示が出て、消すに消せない状態となった。
そこで、OneDriveアプリの最新版をダウンロードして、再インストールを試みたが、これもできない状態となってしまった。
そこで、Copilot先生に伺いながら、PCに残っているOneDriveアプリのフォルダやレジストリキーなどを手作業で細かくひとつずつ削除し、やっと再インストールに漕ぎつけた。
その後、上級者向けの設定でOneDriveの動作を止めた。
OneDriveのアンインストールは、Microsoft公式サイトでも、Youtubeの投稿動画等でも紹介されているため、つい、油断してしまった。
アンインストールを行う前に、Windowsに復元ポイントを作成しておけば、OneDriveの残骸を除去するための数時間の作業は必要なかったはず。
特に、複数のYoutube動画にある、OneDriveアプリの設定で「デスクトップ」フォルダの同期を解除すると、PCのデスクトップの参照先が変更され、デスクトップにあったフォルダやファイルが消えたように見える、というくだりは、OneDriveの仕様の複雑さを物語っている。
私は、OneNoteを利用しているため、OneDriveクラウドは、OneNote専用のままの方が都合が良い。
ちなみに、PCのOneDriveアプリを止めてしまっても、OneNoteとOneDriveクラウド間の同期には影響がないらしい。
OneDriveを止めてもESUプログラム登録状態は維持される?
私のMicrosoftアカウントのESUプログラム登録はバックアップを有効化することで、登録できてしまった。
なので、バックアップを停止してしまってもESUプログラム登録には影響しないのか?という疑問があった。
そこで、Microsoftのサポートに直接聞いてみた。
- OneDriveの同期を止めても一度登録したESUプログラム登録は維持されますか?
- →維持されるとのこと。
- OneDriveをアンインストールしてもESUプログラム登録は維持されますか?
- →維持されるとのこと。
- アンインストールしたOneDriveはESUプログラムによって再びインストールされることはありませんか?
- →ないとのこと。
Windowsバックアップを有効にしていたことでESUプログラムに無償登録できたのは良いが、Windowsバックアップの継続利用がESUプログラム登録維持の必須条件だったらどうしよう、という疑念は晴れた。
Microsoftサポートとはチャットサポートでのやり取りで、日本語でやり取りすることができたが、おそらく翻訳アプリを介していると推測された。サポートしてくださったのは英語圏の方のようであった。
まとめ
お米をはじめ、食料品や日用品等々、諸々の物価が上がり、暮らしを圧迫する中、なかなかパソコンの新調まで手が回らない昨今です。
長年使ったPCですが、もう少し延命できると、ありがたいです。
今回のESUプログラムの件では、Copilot先生にサポートいただき、失敗をしながらの登録となりました。
記事にするにあたり、OneDrive の仕様を調べたりしているうちに、時間が経ってしまい、Windows10のサポート終了日となってしまいました。
Copilot先生によると、ESUプログラムの登録は、Windows10のサポート終了日以降も可能とのこと、これから登録する方に少しでも参考になれば幸いです。
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