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トヨタ ラクティスのワイパーのゴムを交換しました

ラクティスのワイパーのイメージイラスト

ラクティスのワイパーのゴムが劣化して割けてしまったので、自分で交換してみました。

ゴムだけ購入することはできる?

車のワイパーは交換用のブレードも売っていますが、窓ガラスに当たる部分のゴムだけでも売っています。

自分の車種に合ったものをカーショップやネットショップなどで探してみましたが、思ったほど安くなかったので、車を購入したディーラーに頼んでゴム部品だけ売ってもらいました。

純正部品でも値段は高くはありませんでした。

ウチのラクティスはフロントが1本なので、リヤと計2本です。

購入した新しいワイパーゴム

ゴムに挟む金属の部品(バーティブラ)は付属していないので、この部品だけだとフニャフニャしています。

ワイパーブレードを外します

ゴムだけの交換ですが、先ず、ワイパーブレードを外します。

フロントのブレードを外します

ワイパーブレードを外してしまうと、ワイパーアームの金属部分が直接ガラスに当たってしまうので、傷や破損防止のため、布などを挟んでおきます。

ワイパーとガラスの間に布を挟む

ここから先の作業は素手だと結構手指が汚れます。私はこれらの写真を撮るのに手袋をしているとやりにくいので、素手でやっていますが、軍手などをした方が汚れずに済みます。

 

ブレード中央部の下の画像のところにマイナスドライバーなどを差し込みます。

マイナスドライバーを差し込みます

 

部品を上に持ち上げるような感じで起こします。

部品を持ち上げて起こします

 

すると下の画像のように部品を上に開くことができます。

部品を上に開いたところ

普段は、この部品が外れ止めの役割をしています。

 

次にワイパーアームを起こして、ワイパーブレードを持ち、下方向へ引きます。

ブレードを下に引きます

 

すると下の画像のように下方向にずらすことができます。

ブレードを下にずらしたところ

 

下方向へずれた状態のままワイパーブレードをひねるようにします。ブレードをひねります

このとき、無理な力を加えないように気を付けます。
少ない力で素直に動かせる方向にひねります。
無理にひねるとジョイント部分の樹脂製の部品を破損してしまうので、注意してください。

ブレードをひねります

 

するとブレードがアームから外れます。

ブレードが外れた状態

アームの先端は逆U字型のフックになっています。
ジョイント部はブレードをこのフックに下からハメ込むような構造になっています。

ブレード側のジョイント部はこんな感じです。

ブレードジョイント部

リヤのブレードを外します

 

リヤのブレードにはフロントのような外れ止めの部品はついていません。
しかし、すぐに外れてしまわないように、ひねっても一定の角度で止まるようになっています。

そこから、さらにひねることにより、外れるようになっています。

リヤのブレードの外し方

 

外したジョイント部は下の画像のような感じです。

リヤワイパーのジョイント部

 

外したブレードです。リヤのゴムはちぎれてしまいました。

外したワイパーブレード

ゴムを交換します

ゴムの交換も手袋をした方が無難です。ゴムの色で指が黒くなってしまいます。

フロントのゴムを交換します

フロントのゴムは端の形状がそれぞれ異なります。
ワイパーを動かしたときに、下側になっている方から引き抜いて交換します。

下側になっている方はこちら(下の画像)です。

フロントゴム下側

画像A (ワイパーの付け根側)

 

ちなみに、こちら側(下の画像)からは引き抜くことはできません。

フロントゴム上側

 

ゴムを引き抜く前にワイバーブレード(ゴムを支えている部品)の向きとゴムの向きを確認しておきます。

ゴムを抜き、入れる側はこちら

 

あとで組み付けるときに、逆にならないように外す前の状態を覚えておきます。

ワイパーの付け根側をゴムのストッパーのある方にすることで、遠心力がかかった際にもゴムが抜けないように工夫されているようです。

 

ゴムを引き抜きます。

ゴムを引き抜く

 

ブレードの爪の先がゴムの窪みにはまって固定される構造です。

引き抜いたゴム

ここまで抜ければ、あとはスルスルと楽に抜けます。

ワイパーゴムの左右の溝には金属製の板(バーティブラ)が挟まっています。

金属製の板

この左右の金属製の板は新しいゴムを付けるときに再び使います。
ゴムから外してしまう前に、どのように挟まっていたのかよく観察して覚えておきます。

この金属の板の片端には、切り欠きのような凹みがあります。

金属製の板の端の窪み

 

ゴムの方には、溝の中に出っ張りがあり、金属製の板の凹みとちょうど合うようになっています。

ゴムの溝の中の出っ張り

 

古いゴムと新しいゴムをならべてみたところです。

旧、新のゴムと金属製の板

上から、古いゴム・金属製の板・新しいゴム

古いゴムは金属製の板を外しても反っています。

ゴムの左右の溝に挟まっていた金属製の板は弓なりに反っています。(真ん中)
反っていることによって、雨をまんべんなくふき取ることができるのかもしれません。

新品のゴムはまだ反りぐせはついていません。(下)

古いゴムに挟まっていたのと同様に新しいゴムの溝の左右に金属製の板を挟みます。
反りの方向や、先に記載した金属製の板の凹みとゴムの出っ張りを合わせることにも留意して作業をします。

金属製の板を挟んだゴムをブレードに通します

ゴムを引き抜いたときの逆の手順でブレードにゴムを通していきます。

このとき、ゴムを通すのは当然ブレードの下側からです。

ブレードの爪がゴムの溝の正しい位置にかかっているか確認します。

下の画像はダメな例です。(この画像はリヤのものです)

誤った状態

 

一旦、ゴムを引き抜いて下の画像のように正しい溝にブレードの爪がかかるように直します。(この画像はリヤのものです)

正しい状態

リヤのゴムを交換します

リヤのゴムの両端はフロントのように異なる形状ではなく、同じ形状になっています。
ですのでどちらから抜いても同じです。

ブレードの爪の位置などを考慮して抜きやすい方の片方の端をブレードの端の出っ張りから逃がすようにして抜きます。

リヤワイパーのゴムの端

 

リヤにも金属製の板が挟まっています。
フロントの板のような凹みはありません。
この金属製の板を再び使います。

リヤの金属製の板

 

古いゴムは2つに割けてしまいました。

リヤのゴムと金属製の板

上から、古いゴム・金属製の板・新しいゴム

金属製の板は、やはり弓なりに反った形状をしています。
金属製の板を反りの方向に注意して古いゴムに挟まっていたのと同様に新しいゴムの溝に挟みます。

金属製の板を挟んだゴムをブレードに通します

金属製の板を挟んだら、ブレードの爪に通していきます。
フロントと異なり、向きはありません。3つある爪のうち、中央から通してブレードの端の突起に当たったら、少し曲げて逃がし、逆にもどるような感じで通すといいようです。

ブレードの爪が正しい溝にはまっているか確認します。

下の画像はダメな例です。

誤った状態

上の画像のようになってしまったら、一旦、ゴムを抜いて、やり直した方がうまくいくかもしれません。

下の画像のようになればOKです。

正しい状態

ブレードをアームに取り付けます

外したときの逆の手順でブレードをアームに取り付けます。

フロントは逆U字型をしたフックに下から上にスライドさせてハメ込むように取り付け、アームを寝かせてから、外れ止めの樹脂製の部品を押し込んで、ロックします。

リヤは外したときと逆にひねれば、簡単にハマります。

外す作業をすることにより、ある程度構造が理解できるので、おそらく取り付けに困ることはないと思います。

フロントのブレードの外れ止めのところはしっかり交換前と同じようにしてロックしておきましょう。走行中に外れると大変危険です。

まとめ

今回ワイパーゴムを自分で交換してみて思ったことは、ディーラーやカーショップに頼んだ方がいいと言うこと(オチ?)です。

他の人に、この作業をオススメいたしません。

事前に予約を入れておけば、ディーラーでコーヒーでもいただいている間に、プロはさっとやってくれます。聞いてみると工賃も、さほどでもありません。

プロの有難味がよくわかりました。いまさらですけど。

ちなみに、ワイパーの発明は1903年で発明者はメアリー・アンダーソンさんと言うアメリカの女性だそうです。

ワイパーがあるおかげで、雨の日でも車に乗れるわけで、これまた、有難いことです。

 

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