10年ほど前に同時期に購入したパソコンのハードディスクが壊れてしまったので、そろそろこのパソコンのハードディスクも交換した方が良いかと思い、SSDに換装を試みてみました。
パソコンの購入は10年ほど前
このパソコンを買ったのは10年ほど前で、同時期に買った他のパソコンのハードディスクが壊れてしまったので、壊れる前に交換しておこうと思ったのが今回の動機です。
SATAの動作モードをIDEからAHCIに
SATAの動作モードとは
SSD換装について、ネットで検索していたら、SSDの場合は、SATAの動作モードを「AHCI」という動作モードにした方が良いとの記事が散見されたため、変更を試みることにしました。
SATAの動作モードには、「IDE(Integrated Development Environments)」と「AHCI(Advanced Host Controller Interface)」というモードがあり、SSDの性能を有効に利用するためには、SSDにWindowsをインストールする前に「AHCI」モードにしておく必要があるらしい、ということが、おぼろげに判ってきました。
SATAの動作モードの確認
SATAの動作モードを確認するには、デバイスマネージャーを開いてみると良いようです。
IDEモードで動作している場合は、以下の画像のようになっているようです。
また、AHCIモードで動作している場合は、以下の画像のようになっているようです。
BIOSの設定を変更
HPE-380jpの場合は起動ボタンを押した後すぐにF10キーを数回押すと、BIOSの設定画面が開けるようになっているので、F10キーを押します。
以下の画像のような画面が開きます。
「変更内容をセーブして終了しますか」では、Enterキーで「いいえ」を確定します。
右矢印キーで「詳細」タブに移動します。
下矢印キーで「SATAコントローラーモード」にフォーカスします。
Enterキーで「Options」を開くと・・
下矢印キーで「AHCI」にフォーカスし、Enterキーで確定します。
SATAコントローラーモードの設定がAHCIに変わっています。
BIOSの設定画面を保存して終了するにはF10キーを押します。
Enterキーで「はい」を確定してBIOSの設定画面を終了します。
最近のパソコンは、ファームウェアインターフェイスが、このようなBIOSではなくUEFIになっているようなので少し勝手が違うかもしれません。
セーフモード起動して再起動
BIOSの設定画面で、SATAの動作モードをIDEからAHCIに変更してパソコンを起動すると、以下のような画面が表示され、Windowsが起動しなくなってしまったようです。(汗)
自動的に再起動したあと、以下のような画面になりました。
「詳細オプション」をクリックします。
すると、以下のように「オプションの選択」画面が開きます。
「トラブルシューティング」をクリックします。
すると、「トラブルシューティング」の画面が開きます。
「詳細オプション」をクリックします。
すると、「詳細オプション」の画面が開くので・・
「スタートアップ設定」をクリックします。
すると「スタートアップ設定」の画面が開くので・・
「再起動」をクリックします。
すると、「スタートアップ設定」の画面が開くので・・
F4キーを押して「セーフモードを有効にする」を選択します。
作業してからこの記事を書くまで少し日にちが経ってしまったので、あまり正確に覚えていないのですが、画像に「オペレーティングシステムに戻るには、Enterキーを押してください」と書いてあるので、おそらく、そうしたのだと思います。
ログイン画面が表示されたのでログインします。
とりあえず、ログインできたようです。
よく見てみるとスタートボタンのすぐ上に「セーフモード」の文字が見えます。
再起動をクリックします。
作業の途中で検索して調べてみたところ、SATAの動作モードをIDEからAHCIに変更するには、レジストリ操作で値を変更しなくてはならない、ということが判ってきました。
更に調べてみると、レジストリ操作を行わなくても、Windows10をセーフモードで起動し、そのあと、再起動することでSATAの動作モードを変更できるらしいことが判ってきました。
試しに、AHCIからIDEモードに戻す操作も行ってみたところ、戻すことができました。
ストレージの交換
HDDの取り外し
HPE-380jpの側面のカバーを外します。
前面のパネルを固定している爪を少し手前に引いて・・
前面左側を軸にして扉を開くようにして開きます。
全ての爪を外すと簡単に開きます。
左側を軸にして開きます。
左側も固定されている訳ではないので、ある程度開くと外れます。
ドライブベイを固定しているネジ2つを外します。
ドライブベイを固定している「ラッチ」と言うのでしょうか。それを押しながら、ドライブベイを上にスライドさせます。
ドライブベイが外せたのは良いのですが、SATAケーブルが短くて硬い素材だったので、マザーボード側の端子が斜めになってしまいました。
このようなこともあるので、HDDに繋がっているケーブルは先に外しておいた方が良いのかもしれません。
ハードディスクにはSATAケーブルと電源ケーブルがコネクタで接続されているので、それを外します。(外れ止めのストッパーが付いているので、それをつまんでから引き抜きます)
外したケーブルの画像です。
ハードディスクは、ドライブベイに4か所のねじで固定されています。
このネジを外すとハードディスクを取り外すことができます。
SSDの取り付け
今回購入したSSDはCrucialのMX500という1000GBのものです。
古いパソコンに1TBも必要ないかとも思ったのですが、後で流用することもできそうなのでこれにしました。
SATAケーブルは30cmの長さのものを購入しました。
購入するときは、もっと短くても良いかと思っていましたが、ドライブベイの脱着等を考慮すると、やはり、これぐらいあった方が良いようです。
ドライブベイの3.5インチから2.5インチの変換ブラケットは、購入時にちょっと選択を間違えたようで、実際は別のものを使用しました。
取り外したHDDとこれから取り付けるSSDです。
外したHDDはSeagate製だったようです。
購入し直した変換マウンタです。
間違って購入した変換ブラケットはプラスチック製でしたが、こちらは金属製です。
2.5インチ幅のSSDを3.5インチ幅のドライブベイに取り付ける際に必要な部品です。
SSDの取り付け位置を調節できるように細長い穴が空いています。
取り付けネジ穴のピッチに規格があるらしく、穴の位置はピッタリです。
SSDの裏側?にはネジ穴が空いているので、付属していたネジでSSDを変換マウンタに固定していきます。
SSDのコネクタにケーブルを挿し易いように端に寄せて固定します。
ひっくり返すと、このような感じです。
ドライブベイに仮固定してみます。
ハードディスクに比べると小さく薄いので、ドライブベイはスカスカです。
ドライブベイに変換マウンタをネジ留めします。
SSDにSATAケーブルと電源ケーブルを接続します。
PCケースにドライブベイを外したときの逆の手順で取り付けます。
PCを起動してみます
まだ、Windowsをインストールしていませんが、電源スイッチを押してみます。
すると、このような画面が表示されました。
何もせずにいると、このような画面が表示されました。
この画面を終了するには、電源ボタンを押すしかないみたいなので、電源ボタンを押してパソコンを消します。
Windows10のインストール
以前、MicrosoftのWebサイトにアクセスして作成しておいたWindows10のクリーンインストール用のインストールメディアのUSBメモリをHPE-380jpに挿してから電源ボタンを押します。
PCが起動します。
以前、このPCにWindows10をクリーンインストールした際に、BIOSの設定でUSBメモリからも起動するように設定してあったため、すぐに起動したのだと思います。
別のパソコンにWindows10をクリーンインストールしたときのことを以下の記事で書いています。
Windowsのセットアップ画面が表示されるので、内容を確認して「次へ」のボタンをクリックします。
「今すぐインストール」をクリックします。
ライセンス認証の画面では、「プロダクトキーがありません」をクリックします。
このパソコンは元々「Windows 10 Home」なので、「次へ」のボタンをクリックします。
ライセンス条項を確認して、「同意します」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
「カスタム:Windowsのみをインストールする」の方を選択します。
Windowsをインストールする場所を選択します。
今回は、「ドライブ 0 の割り当てられていない領域」が選択されている状態で「次へ」ボタンをクリックしてしまいましたが、「新規」をクリックして、自動的に作成された、いくつかのパーティションのうちの最も空き領域が大きいパーティションを選択してインストールしても良いみたいです。
Windowsのインストールが始まります。
この過程で、「続けるにはWindowsを再起動する必要があります」と表示されて9秒後に再起動されるので、その前(9秒経過する前)にインストールメディアのUSBメモリを抜いておきます。
Windowsが起動します。
Windowsの初期設定画面が進行します。
居住地域を選択します。
キーボードレイアウトを選択します。
2つ目のキーボードレイアウトはスキップします。
「アカウントを追加しましょう」と表示されたので、パソコンからLANケーブルを抜いて、左上の矢印をクリックして戻り、ローカルアカウントでアカウントを作成します。
これでWindows10が使えるようになりました。
デバイスマネージャーを起動して、SATAの動作モードを確認すると・・
ちゃんと、AHCIモードになっているようです。
ディスクの管理画面を開くと、このような構成になっていました。
まとめ
メインストレージをHDDからSSDにしたことで、パソコンの起動が早くなり、電源ボタンを押してから1分ほどでブラウザが使えるようになりました。
これに慣れてしまうと、ハードディスクには、戻れないかもしれません。
参考にさせていただいたサイト様
PCまなぶ 様
【Windows 10】簡単にIDE⇔AHCIを切り替える方法
https://pcmanabu.com/chenge-ide-ahci/
Donboolacoo様
PC HDDの増設 HP Pavilion HPE h8-1360jp
https://www.youtube.com/watch?v=_ezCXXDrwdU
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